近代の正教会

エキュメニカル運動

近代のキリスト教は、それまでに繰り返してきた分裂や対立、そして新たな教会(グループ)の誕生といった2000年以上に及ぶ歴史の中で、大きく分けて3つの流派があります。

ローマ・カトリック教会、東方正教会、そしてプロテスタント諸教会です。
もっとも、それぞれの流派はさらに細分化することができ、ひとことで「キリスト教徒です」といっても、属する教会によって教えや立場がかなり異なることも珍しくありません。

そのため、近代のキリスト教においては、異なる教派間であっても、お互いを尊重するという対話が重んじられるようになりました。

エキュメニカル運動、もしくは教会一致推進運動などと呼ばれるこの動きは、20世紀に入ってから特に強まったといわれています。

 

キリスト教と聖体

さて、このように、異なる宗教的立場、流派による対立を対話によって克服しようとしているキリスト教ですが、実際にキリスト教のそれぞれの教派では、近代においてどのような活動がなされているのでしょうか。

キリスト教において、特徴的な儀礼のひとつに、聖体と呼ばれるものがあります。

これは、イエスが最後の晩餐で弟子たちに語った言葉や所作に由来するといわれるキリスト教ならではの儀礼で、ミサと呼ばれることもあります。

聖体の具体的な内容としては、儀式の中でパンとぶどう酒をいただくという行為を指しています。
教会や教派によってその内容には多少の違いはありますが、基本的にはキリスト教の教派であればこの「聖体」は重要な儀式として行われます。
近現代においても、受け継がれているこの儀式が始まったのは、イエス昇天後の使徒たちの時代からといわれています。

ちなみに、この聖体の儀礼は、カトリックと東方正教会においては主日ごとに行われ、プロテスタントの場合は月1回(それ以外の時は礼拝のみ)とされることが多いようです。
特に正教会の聖体は聖体礼儀と呼ばれ、古くからの伝統にのっとって行われています。

ビザンティン典礼と呼ばれるものがそれで、ビザンティン典礼のなかではさらに聖金ロイオアンの聖体礼儀、聖大ワリシイの聖体礼儀、先備聖体礼儀などがあります。