イスラム教の礼拝

イスラム教の教え

唯一絶対の神(アッラー)を信仰するイスラム教。
ユダヤ教やキリスト教の影響を色濃く受けている宗教ですが、偶像崇拝を徹底的に排除しているという点が他宗教の寺院や教会とは異なります。

イスラム教の教えは「六信五行」と呼ばれるもので、神、天使、啓典、使徒、来世、定命という六つの事柄を信じ、信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼といった五つの行動によって信仰を深めます。

中でも「サラート」と呼ばれるイスラム教の礼拝は、イスラム教の人々の日々の生活に密着している信仰行為といえるでしょう。

サラートとは

イスラム教の礼拝(サラート)とは、イスラム教の聖典である『コーラン』の中でも必ず守るように述べられている信仰行為で、一日5回行うことが義務付けられています。

礼拝の名称は時間帯によって異なり、明け方から日の出前までの朝の礼拝はFajar(ファジャル)、正午過ぎから昼過ぎまでの礼拝はZohar(ゾフゥル)、昼過ぎから日没前までの礼拝はAsar(アッサル)、日没直後の礼拝はMaghrib(マグリブ)、就寝前の礼拝はIsha(イシャ)という具合です。

日の出や日の入り、正午には礼拝は禁じられていますが、基本的には太陽に合わせて行われます。

礼拝の仕方は、コーランの朗誦、立礼、屈伸礼、平伏礼、座礼という動作を連続して行うというもので、行う場所はどこでもかまいません。ただし、時間的な余裕がある場合には、モスクと呼ばれる礼拝堂に行き、集団礼拝に参加するのが良いとされています。

日本にもいくつかのモスクがありますが、イスラム教社会の場合、モスクはあちこちに建設されており、信者はみな最寄りのモスクに出かけて礼拝を行います。

特に金曜日は一週間のうち最も重要な合同礼拝の日と定められているため、多くの人がモスクに出かけます。
合同礼拝はイマームと呼ばれる先導者によって進められますが、イマームはただ礼拝を信仰させるだけでなく、礼拝前の説教も行います。